犬のプレミアムフードって何?

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犬の一般に売られているドッグフードとプレミアムフードの違い

ペットショップや、ドラックストア、ホームセンターなどでたくさん売られているドッグフード、どれを選んでいいか迷いますよね?

そのうち、「プレミアムフード」といわれるものをご存じですか?いわゆる一般的に売られているドッグフードと何が違うのか、気になりますよね。

犬のプレミアムフードとは?総合栄養食とも言われるの?

ドッグフードの中でも「総合栄養食」という言葉を聞いたことがありますか?犬は、一般的に、水とドッグフードと、あればおやつ、しか基本的には口にしません。おやつがない場合、水とドッグフードだけで、生命を維持するための体づくりをしています。

そこで、水とドッグフードだけでも健康的な体づくりができるように、様々な栄養素に考慮した、またサプリメント的に栄養素を加えて作られたドッグフードのことを、総合栄養食ともいわれます。

総合栄養食かどうかは、総合栄養食と表記してもいい(名乗ってもいい)ための基準が設けられています。

ペット先進国であるアメリカが、その栄養素の基準を定めています。犬が健康を維持するのに必要な栄養素が一定基準以上含まれているかどうか、の基準です。そのアメリカの団体は、米国飼料検査官協会(AAFCO)といいます。

この基準は世界でも採用されていて、日本でもAAFCOの基準を採用しています。

日本では、ペットフード公正取引協議会という団体が、日本のドッグフードのパッケージ表記などのルールを定めていて、AAFCOの基準を採用しルール策定をしています。

 

ペットフード公正取引協議会は1974年に設立され、「ペットフードの表示に関する公正競争規約」及び「ペットフード業における景品類の提供の制限に関する公正競争規約」を円滑かつ適正に運営することを目的として活動しています。
公正競争規約とは、事業者団体(ペットフード公正取引協議会)が公正な競争の確保と消費者保護のため、表示及び景品類の提供に関する事項について自主的に設定されたルールです。業界の正常な商習慣が明文化されており、公正取引委員会と消費者庁により認定されています。
引用:ペットフード公正取引協議会公式HP

 

なので、すべてのドッグフードが総合栄養食として、犬の健康を維持するための栄養素が含まれているというわけではありません。

それなら、愛犬には総合栄養食を食べさせたいと思いますよね。総合栄養食ではないドッグフードは「総合栄養食と一緒に与えること」といった表記が必要というルールがある位、いかに総合栄養食が犬にとって大切かがうかがえます。

「これを主食として食べていたら、犬の健康を維持する栄養素を補うことができます」といったことなら、ぜひ総合栄養食を食べさせたいですよね。

総合栄養食と表記するには、厳格なルールが定められています。

犬のプレミアムフード(総合栄養食)はパッケージ表記あり

ドッグフードのパッケージに「総合栄養食」と表記するには、厳格なルールが定められています。栄養素を十分に満たしているか、の試験として、栄養分析試験が求められています。また、食べる犬の年齢や体重によって、必要となる栄養素の量が異なるため、体重別、年齢別での与える量の表記の義務なども定められています。

パッケージを見てみるといいですね。

買うときに見れるから安心だね

犬のプレミアムフードの栄養素の基準は?かなり細かい指定

日本のペットフード公正取引協議会が採用しているAAFCOの栄養基準値は、かなり細かく指定がされています。

大まかに説明すると、たんぱく質、脂肪酸、ミネラル、ビタミンその他に分類されます。この4つを、幼犬期と成犬期の2通りで、必要な栄養素の量を指定しています。

成長期と維持期を2通りに分けるのは、それぞれ必要な栄養素、消費カロリー等が異なるからです。一般に幼犬期は成犬期よりも多くの栄養を必要とします。

 

上記の4つの成分のうち、さらに細かく栄養素ごとの量が決められています。たんぱく質(アルギニン、イソロイシンなど)で12種類の栄養素の基準量が定められていて、脂質(リノール酸など)、ミネラル類(カルシウム、ナトリウムなど)で12種類、ビタミンその他(ビタミンA、葉酸など)で11種類と細かく規定されています。

 

これらの基準をクリアした栄養素のフードが「総合栄養食」と表記されているドッグフードになります。

プレミアムフードは原材料の安全性や品質にも配慮

それでは、総合栄養食に使われているたんぱく質が、良質な動物のお肉で作られているかというと、必ずしもそういうわけではありません。

AAFCOは、素材、原材料の細かい指定まではしていないからです。

たとえば、鶏肉をたんぱく質の素材として使っているフードだとすると、その鶏肉がどのように管理されているか、どのように飼育された鳥の鶏肉なのか、どのように保存・輸送管理をされているか、といった定義までされていません。

その鳥が飼われている牧場や農場で疫病がでたり、お肉に加工する際にどこの部位を加工するのか、そういった定義がないので、例として、例えは悪いですが、「糞尿まで入れて肉として加工する」でもOKとなります。

厳密にいうと、どこまで徹底的に見極めるかということになるので難しくなってきます。

人間の食事も、スーパーで国産牛を買うのか、精肉店であれば外国産の牛肉でもいいと考えるか、ブランド和牛しか買わないか、人それぞれですよね。

 

そこで、一つの基準として、プレミアムフードといわれるドッグフードは、原材料としているお肉や野菜の品質管理や安全性にまで言及して売られていることが多いです。どのように飼育された動物の肉なのか、その飼育環境の安全性はどうなのか、商品として自信がある点をPRポイントとしているわけです。当然、安全性や品質を保つためのコストもかかりますし、それに伴い商品価格も上がるため、なぜ「プレミアムなのか」をアピールポイントとして商品説明をしているということですね。

プレミアムフードの訴求ポイントとして、自分に合った安全性品質管理についてアピールしている商品を選ぶのが、わかりやすいね

犬のプレミアムフード:グレインフリーであること

グレインとは「穀物」のことです。炭水化物で、トウモロコシとか、小麦がドッグフードではよく使用されています。

グレインフリーとは、トウモロコシや小麦などの炭水化物が含まれない、という意味です。お肉などを中心としたたんぱく質でドッグフードが作られています、ということです。

グレインフリーのメリットとして、

  • 穀物アレルギーを回避できる
  • 血糖値の急激な上昇を抑えられる

などが挙げられます。

また、犬は本来肉食なので、肉を消化しやすい=炭水化物を消化しにくい作りになっている、という説もあります。

プレミアムフードとして売られているドッグフードの多くは、グレインフリーで売られています。

 

犬のプレミアムフード:ヒューマングレードとは?

プレミアムフードを表現するのにつかわれる言葉として、「ヒューマングレード」というワードがしばしば出てきます。

ヒューマングレードとは、「人間が食べても健康に害がない」という意味として使われることが多いです。そして、厳密にいうと「健康に害がない」とは、最低ラインの表現にすぎません。

ヒューマングレードとは、概念的な考え方であり、品質の基準等が設けられたものではありません。

したがって、ヒューマングレードと言われているフードを選ぶというよりは、品質や安全性に対して「しっかりと説明がされている」フードを選ぶほうがよいでしょう。

犬のプレミアムフード まとめ

犬のプレミアムフードのまとめは以下です。

  • 総合栄養食といわれる栄養素を満たしていること
  • 原材料(特に肉)の安全性や品質についてアピールされていること
  • グレインフリーまたはたんぱく質である肉が主原料であること
  • ヒューマングレードはあまり気にしなくていい(ケースバイケース)

愛犬は自分でドッグフードを選んだり、健康管理をすることができません。飼い主さんが意識してよりよいプレミアムフードを選んであげてくださいね。

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